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気候変動交渉の現場から

従来型炭素市場の終焉か?! EU-ETSに起きた「事件」

島田 久仁彦

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これまでは気候変動の国際交渉にまつわる話を主に記してきたが、今後の気候変動への取り組みの方向性を占う上で避けることができないのが、炭素市場の運命についての話かと思われる。

去年行われたCOP18そしてCMP8の会合で、「京都議定書第2約束期間においてコミットメントを負わない国については、実質的に京都メカニズムを使用できなくなった」ことを受けて(注:クレジットの原始取得は可能だが、クレジットの国際移転が出来ないので、実質、日本にとってはCDM/JIは使えないと考えられる)、新しいメカニズムの検討がより重要性を増しており、日本も官民が協力して二国間オフセットクレジット制度(JCM: Joint Crediting Mechanism)の実施に向けた交渉が行われているところだが、それはまた別の機会に詳説することとして、今回は、国際交渉の陰で起こってしまった、炭素市場の命運を左右するといっても過言ではない、欧州での「事件」について少し述べてみたいと思う。

(※全文:1,256文字 画像:あり 参考リンク:なし)

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この記事の著者

島田 久仁彦 (しまだ・くにひこ)
島田 久仁彦 (しまだ・くにひこ)

 国際的に有名な交渉ストラテジストとして知られ、国際会議のファシリテーションのプロフェッショナルとして認められている。現在KS International Strategies社のCEOを務める傍ら環境省参与およびSun Investment社のパートナーとしても活躍。


 これまでに環境省国際調整官として気候変動交渉で政府代表団でリード交渉官を務めると同時に、数々の議題で交渉の議長なども歴任。

 2010年10月に名古屋で開催された生物多様性第10回締約国会議(CBD-COP10)では、議長補佐を務め会合の成功に寄与した。環境問題、とくに気候変動問題には、1997年から関わっており、気候変動の国際交渉においては知らない人がいないと言われるほど名が知られている。2012年3月、これまでの活動が評価され、世界経済フォーラムのYoung Global Leaders 2012(YGL2012)に選出された。

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