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気候変動交渉の現場から

防災や気候変動への適応など様々な分野でJCMに期待

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技術、資金にとどまらず、防災や気候変動への適応など様々な分野でJCMに期待

途上国の中では、まだCDMの魅力に取り付かれている国も多いように見受けられるが、もしJCMの実施を、日本としても2030年までのタイムスパンで考えることを表明できれば、今度は、国際交渉の場で、そして来年末には合意されることになる2020年以降の次期枠組み合意においても、CDM的なクレジットメカニズムと、JCMのような二国間で行われる制度との整合性を取り、相互に削減量をクレジットという形で(それも国際的に取引可能な)効率的に用いようとのドライブもかかると考えられる。

今回の気候変動サミットでは、そこまで突っ込んだ発言はしていないし、今後もそのような方向性に進めるか否かは不明だが、JCM参加国や、今後、参加を検討している国々から、そのような期待の声が多く聞かれることも事実だ。ただ、ここで一点、誤解を解いておかないといけないと考えることがある。今回のサミットで、日本が発言した160億ドルの支援は、2013年から2015年の3年間に行うとしたものであり、現在、国際交渉の場で求められているNew and Additional(新規で追加的な)資金ではないということだ。

(※全文:2,238文字 画像:あり 参考リンク:なし)

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この記事の著者

島田 久仁彦(しまだ・くにひこ)

環境省参与

国際的に有名な交渉ストラテジストとして知られ、国際会議のファシリテーションのプロフェッショナルとして認められている。著書に『交渉プロフェッショナル:国際調停の修羅場から』(NHK出版)などがある。

これまでに環境省国際調整官として気候変動交渉で政府代表団でリード交渉官を務めると同時に、数々の議題で交渉の議長なども歴任。

2010年10月に名古屋で開催された生物多様性第10回締約国会議(CBD-COP10)では、議長補佐を務め会合の成功に寄与した。環境問題、とくに気候変動問題には、1997年から関わっており、気候変動の国際交渉においては知らない人がいないと言われるほど名が知られている。2012年3月、これまでの活動が評価され、世界経済フォーラムのYoung Global Leaders 2012(YGL2012)に選出された。

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