気候変動交渉の現場から

気候変動サミット ~本当に日本はプレゼンスを失ったのか~

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気候変動の悪影響が年々顕在化していき、誰もがその脅威を感じる中、2015年末までに合意することが決まっている2020年以降の国際的な気候変動への取り組みを巡る議論や政治的な動きなどは日々活発化してきている。その最たる例が9月23日にニューヨーク国連本部で各国首脳を集めて行われた国連気候変動サミット(UN Climate Summit)だろう。

通常、この日から国連総会が開催されるのだが、そのスタートの日程を一日遅らせて、このサミットを開催するほど、国連事務総長はもちろん、各国も気候変動への世界的な取り組みに向けた首脳級の取り組みの重要性を認識したのだと思う。会議では、俳優のレオナルド・ディカプリオが気候変動特使として「気候変動の現実」について訴えかけたのみならず、米中首脳が、経済および排出量での世界2大国として、それぞれの気候変動へのコミットメントの深化を明言し、また2015年3月までに、それぞれがどのような取り組みを行うかを国際的に公言することも約束するに至った。

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