気候変動交渉の現場から

ドイツ・ボンADP第2回会合 次期枠組みへのムードに「?」

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強化された行動のためのダーバン・プラットフォーム特別作業部会第2回会合(ADP2)

強化された行動のためのダーバン・プラットフォーム特別作業部会第2回会合(ADP2)
4月29日~5月3日、ドイツ・ボンで行われ、日本からは外務・経済産業・環境・農林水産・国土交通各省関係者が出席。ADPは、2011年末に南アフリカ・ダーバンで開催された第17回気候変動枠組条約締約国会議(COP17)での合意を受け、昨年5月に設置されたもの
Photo by UNclimatechange

現場はリラックスムード、交渉モードに入らず

環境省参与、日本政府参与として4月29日から5月3日にドイツ・ボンで開催された「ダーバンプラットフォームの実施のための会合(ADP)」の第2回会合に参加させていただいた。4月29日の開会式において、気候変動枠組条約事務局(UNFCCC)のフィゲレス事務局長より、「速報値ではすでに大気中二酸化炭素濃度は400ppmに達しようとしている」とのショッキングな実情が延べられ、各国における気候変動対策の深化の必要性が叫ばれたが、5日間の今回の会合から私が受けた印象は、いつになくリラックスしたムードで、まだ交渉モードには入っていなかったと感じている。

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