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気候変動交渉の現場から

ドイツ・ボンADP第2回会合 次期枠組みへのムードに「?」

島田 久仁彦

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現場はリラックスムード、交渉モードに入らず

環境省参与、日本政府参与として4月29日から5月3日にドイツ・ボンで開催された「ダーバンプラットフォームの実施のための会合(ADP)」の第2回会合に参加させていただいた。4月29日の開会式において、気候変動枠組条約事務局(UNFCCC)のフィゲレス事務局長より、「速報値ではすでに大気中二酸化炭素濃度は400ppmに達しようとしている」とのショッキングな実情が延べられ、各国における気候変動対策の深化の必要性が叫ばれたが、5日間の今回の会合から私が受けた印象は、いつになくリラックスしたムードで、まだ交渉モードには入っていなかったと感じている。

恐らく巷でささやかれたように、ボンに新しくオープンした国際会議場のとてもオープンなセッティングもムードをオープンなものにしたのだろうが、それ以上に、事務局長から訴えられた事情の喫緊性よりは、ADPで交渉することになっている「(京都議定書に代わる)2020年以降の新しい枠組み」と「2020年までの取り組み」を決定する年限とされる2015年末まで時間がある、との意識もあったのだと考える。

(※全文:1,723文字 画像:あり 参考リンク:なし)

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この記事の著者

島田 久仁彦 (しまだ・くにひこ)
島田 久仁彦 (しまだ・くにひこ)

 国際的に有名な交渉ストラテジストとして知られ、国際会議のファシリテーションのプロフェッショナルとして認められている。現在KS International Strategies社のCEOを務める傍ら環境省参与およびSun Investment社のパートナーとしても活躍。


 これまでに環境省国際調整官として気候変動交渉で政府代表団でリード交渉官を務めると同時に、数々の議題で交渉の議長なども歴任。

 2010年10月に名古屋で開催された生物多様性第10回締約国会議(CBD-COP10)では、議長補佐を務め会合の成功に寄与した。環境問題、とくに気候変動問題には、1997年から関わっており、気候変動の国際交渉においては知らない人がいないと言われるほど名が知られている。2012年3月、これまでの活動が評価され、世界経済フォーラムのYoung Global Leaders 2012(YGL2012)に選出された。

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