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気候変動交渉の現場から

日本政府提案の技術メカニズム組織「CTCN」

島田 久仁彦

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さて、技術メカニズムのもう一つの組織、CTCNについては、先のドーハでのCOP18でそのセンターのホスト機関がUNEPとその仲間たち(UNEP Consortiumと言われ、13の機関からなる)に正式に決定され、またセンターの運営を行う諮問委員会が組織され、政府から16名(先進国と途上国8名ずつ)が選出され(日本からは、本部和彦元資源エネルギー庁次長が選出された)、3月末に第1回目の会合が予定されている。

実はこのCTCN、名前こそ交渉において変わったが、もともとは日本政府提案であり、今回理事になられた本部氏を中心に練り上げられたアイデアであることをご存じだろうか?(その交渉の議長が私なのだが)

まだ環境技術では各部門で世界トップレベルにあるといって過言ではない日本だが、その優れた環境技術を用いて、長く国際的な貢献をしてきた経験を生かし、もっとニーズに即した支援を、官民が密接に協力して進めていこう、との考えから提案された。

その後、日米でいろいろとアイデアを練り、2011年のCOP17に向けて提案を出して、ほぼ今のCTCNが出来上がったのだが、それから理事の選出やホスト機関の選定に1年間を要した。

しかし、COP18での合意を受け、技術メカニズムの両翼が揃い、2013年からが、これまでよりもより実践的な技術協力・支援が行われていくことになっている。

(※全文:1,070文字 画像:あり 参考リンク:なし)

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この記事の著者

島田 久仁彦 (しまだ・くにひこ)
島田 久仁彦 (しまだ・くにひこ)

 国際的に有名な交渉ストラテジストとして知られ、国際会議のファシリテーションのプロフェッショナルとして認められている。現在KS International Strategies社のCEOを務める傍ら環境省参与およびSun Investment社のパートナーとしても活躍。


 これまでに環境省国際調整官として気候変動交渉で政府代表団でリード交渉官を務めると同時に、数々の議題で交渉の議長なども歴任。

 2010年10月に名古屋で開催された生物多様性第10回締約国会議(CBD-COP10)では、議長補佐を務め会合の成功に寄与した。環境問題、とくに気候変動問題には、1997年から関わっており、気候変動の国際交渉においては知らない人がいないと言われるほど名が知られている。2012年3月、これまでの活動が評価され、世界経済フォーラムのYoung Global Leaders 2012(YGL2012)に選出された。

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