気候変動交渉の現場から

二国間クレジット制度(JCM)、途上国から大きな期待

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今回の国連気候変動サミットで日本からの発言において、削減コミットメントや資金援助(GCFを通じた貢献)については、国内外で指摘されるように、確かに具体性には欠けることとなったが、全体を見れば、メディアや NGOなどから批判されるほど、プレゼンスが下がるような内容だったのだろうか。実際にはそうではないと、私は考えている。

その理由の一つとして、日本がかねてより途上国支援、とくに日本が誇る環境技術とノウハウを通じて行う二国間クレジット制度(JCM)の本格化があげられると思う。2013年から2015年に途上国支援に充てられるとされた160億ドルの支援が、予定の倍のスピードで供与された一番の理由がJCMを通じた支援だからだ。

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