2013年11月23日現地時間午後9時頃に、COP19は閉幕した。
COP会合の最終日が延長されることは、もうお馴染みの行事になりつつあるが、今回については、延長されたことを無駄に感じることはなく、1日以上の遅れの結果、今回決めるべきものと決まればいいと思われた内容については一応の結論が出された「いい」COPだったと思われる。その内容について、簡単にまとめてみたいと思う。
最初に、COP19に至る道のりについて述べたい。昨年のCOP18が終わった際に、「だいたいのことは決まったので、2015年合意を行うCOP21までは粛々と進められるだろうから、来年のワルシャワ会合は本当に何も合意しないCOPじゃないか」とのネガティブな噂も聞かれたが、2013年に入り、COP19の議長国となるポーランドが、手を変え品を変え、COP19をそれなりにいぎのあるCOPにしようと努力した。
もともとは、市場メカニズムに関わる合意のパッケージを作りたいとの考えを持っていたようだが、6月の補助機関会合がロシア、ウクライナ、ベラルーシのブロックに遭い、そのために必要だとされたいくつかの議題の議論が全くできずに、市場メカニズム関連のパッケージ合意という、かなり野心的な目標は打ち砕かれた(結果、COP19ではそのツケを払うことになる)。
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