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気候変動交渉の現場から

PM2.5問題を巡る国際的な駆け引き(前編)

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PM2.5問題が巷で騒がれるようになったのはいつ頃からだっただろうか?私の記憶ではここ2、3年ほどの話かと思う。

すでにPM2.5という言葉についてはよく耳にされていることと思うので、詳説は避けたいと思うが、問題の元になっているPM2.5とは、「微小粒子状物質」と言われ、大気中に浮遊している2.5㎛(1㎛は1㎜の千分の1:髪の毛の太さの1/30程度)以下の小さな微粒子のことで、従来から環境基準を定めて対策を進めてきた浮遊粒子状物質(SPM: 10㎛以下の粒子)よりも小さな粒子で、肺の奥まで入りやすく、呼吸器系への悪影響に加え、循環器系への影響が懸念されている。ゆえに、「PM2.5問題」が報じられる際には、「きめの細かいマスクを着用」するように行政からの指導があるなど、巷で大きな健康上の懸念を起こしているのである。

では、そのPM2.5がどのようにしてできるのかというと、環境省によると、粒子状物質には、物の燃焼などによって直接排出されるものと、硫黄酸化物(SOx), 窒素酸化物(NOx), 揮発性有機化合物(VOC)などのガス状大気汚染物質が、主として環境大気中での化学反応により粒子化したものとがある。

(※全文:1,780文字 画像:なし 参考リンク:なし)

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この記事の著者

島田 久仁彦(しまだ・くにひこ)

環境省参与

国際的に有名な交渉ストラテジストとして知られ、国際会議のファシリテーションのプロフェッショナルとして認められている。著書に『交渉プロフェッショナル:国際調停の修羅場から』(NHK出版)などがある。

これまでに環境省国際調整官として気候変動交渉で政府代表団でリード交渉官を務めると同時に、数々の議題で交渉の議長なども歴任。

2010年10月に名古屋で開催された生物多様性第10回締約国会議(CBD-COP10)では、議長補佐を務め会合の成功に寄与した。環境問題、とくに気候変動問題には、1997年から関わっており、気候変動の国際交渉においては知らない人がいないと言われるほど名が知られている。2012年3月、これまでの活動が評価され、世界経済フォーラムのYoung Global Leaders 2012(YGL2012)に選出された。

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