> コラム > もう一つの大国中国の思惑 ― 実効的な気候変動対策のカギを握る国(2)
気候変動交渉の現場から

もう一つの大国中国の思惑 ― 実効的な気候変動対策のカギを握る国(2)

島田 久仁彦

記事を保存

スタンダード会員登録 のあとに ログイン していただくと全文をご覧いただけます。

中国国務院

中国国務院 (photo by PENG Yanan)

3月に入り、中国も習近平国家主席と李克強首相の新しい体制が本格的にスタートすることになった。対日外交の方針、東アジアおよび東南アジア地区における安全保障、経済の舵取りなど世界の関心事の枚挙には事欠かないが、ここではすでにアメリカを抜き、温暖化効果ガスの排出で世界一になってしまっている気候変動への対策と、それに関連する環境・エネルギー技術分野における日中協力のチャンス、とくにビジネスにとっての機会について書いてみたいと思う。(以上、前回記事冒頭より)

中央政府でも地方でも「低炭素社会」ブーム

中国国内における気候変動政策の変遷について見てみると、国家戦略の中枢として気候変動問題への取り組みが謳われたのが2008年で、1908年から2007年の二酸化酸素量および気温の変化についてのまとめが行われ、その上で、国家的な対策を講じるに当たっての中央政府の役割の整理が行われている。

それが2009年度版の報告書になると、具体的行動を記載する内容へ大幅に変更されている。

(※全文:1,982文字 画像:あり 参考リンク:なし)

スタンダード会員の方はここからログイン

気候変動交渉の現場から バックナンバー

この記事の著者

島田 久仁彦 (しまだ・くにひこ)
島田 久仁彦 (しまだ・くにひこ)

 国際的に有名な交渉ストラテジストとして知られ、国際会議のファシリテーションのプロフェッショナルとして認められている。現在KS International Strategies社のCEOを務める傍ら環境省参与およびSun Investment社のパートナーとしても活躍。


 これまでに環境省国際調整官として気候変動交渉で政府代表団でリード交渉官を務めると同時に、数々の議題で交渉の議長なども歴任。

 2010年10月に名古屋で開催された生物多様性第10回締約国会議(CBD-COP10)では、議長補佐を務め会合の成功に寄与した。環境問題、とくに気候変動問題には、1997年から関わっており、気候変動の国際交渉においては知らない人がいないと言われるほど名が知られている。2012年3月、これまでの活動が評価され、世界経済フォーラムのYoung Global Leaders 2012(YGL2012)に選出された。

記事を保存

環境セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.