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気候変動交渉の現場から

中国、全土で排出量取引実施へ ― 実効的な気候変動対策のカギを握る国(3)

島田 久仁彦

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3月に入り、中国も習近平国家主席と李克強首相の新しい体制が本格的にスタートすることになった。対日外交の方針、東アジアおよび東南アジア地区における安全保障、経済の舵取りなど世界の関心事の枚挙には事欠かないが、ここではすでにアメリカを抜き、温暖化効果ガスの排出で世界一になってしまっている気候変動への対策と、それに関連する環境・エネルギー技術分野における日中協力のチャンス、とくにビジネスにとっての機会について書いてみたいと思う。

(中略)

ここで私が強調したいのは、昨今の反日運動や外交上のいざこざはあるにせよ、中国は、環境技術ではトップを行く日本の産業界にとってはまだまだ大きなビジネスチャンスが存在する市場であるということだ。

特に中国国内における低炭素型の環境技術へのニーズは、新たな規制および政策を通じて高まる一方で、政治・外交的な姿勢とは別に、日本との協力には熱い視線が注がれている。そのカギを握っているのが、2つのカーボンマーケット政策と環境技術への国を挙げての投資拡大だ。(以上、前回記事より)

カーボンマーケットは
2011年から2015年の財政5年プランの目玉
― EVインフラ、日本企業にチャンス

まずカーボンマーケットについてだが、2012年初めにはNDRCが音頭を取る形で、1)carbon taxの導入による中国経済への影響の分析と、2)排出量取引制度の導入についてを検討する解副主任(閣僚級)の委員会が立ち上がり、これまでにすでに様々な検討を行い、具体的な対策に入っている。

(※全文:1,959文字 画像:あり 参考リンク:なし)

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この記事の著者

島田 久仁彦 (しまだ・くにひこ)
島田 久仁彦 (しまだ・くにひこ)

 国際的に有名な交渉ストラテジストとして知られ、国際会議のファシリテーションのプロフェッショナルとして認められている。現在KS International Strategies社のCEOを務める傍ら環境省参与およびSun Investment社のパートナーとしても活躍。


 これまでに環境省国際調整官として気候変動交渉で政府代表団でリード交渉官を務めると同時に、数々の議題で交渉の議長なども歴任。

 2010年10月に名古屋で開催された生物多様性第10回締約国会議(CBD-COP10)では、議長補佐を務め会合の成功に寄与した。環境問題、とくに気候変動問題には、1997年から関わっており、気候変動の国際交渉においては知らない人がいないと言われるほど名が知られている。2012年3月、これまでの活動が評価され、世界経済フォーラムのYoung Global Leaders 2012(YGL2012)に選出された。

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