気候変動交渉の現場から

「終わりの始まり」? コンセンサスルールの限界

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6月3日から14日まで、毎年恒例の気候変動交渉の会議がドイツ・ボンで開催された。今回は、2020年以降の国際枠組みとそれまでのコミットメントについて交渉する「強化された行動のためのダーバン・プラットフォーム特別作業部会(ADP)」会合に加え、科学的・技術的な問題について話し合う補助機関会合であるSBSTAと合意の実施に関する補助機関会合のSBIが開催され、私も環境省参与の立場で日本政府交渉団に加わった。

ただ実際には、私の役割は、技術交渉などで首席交渉官を務めるほかは、SBIに立っている4つの議題の議長をするということと、全体の議長たちのアドバイザーや、会議の進め方について事務局にも助言をする不思議なものとなっている。

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