気候変動交渉の現場から

ドイツ・ボンADP第2回会合 各国が立ち遅れる中、日本の準備が進む

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環境省参与、日本政府参与として4月29日から5月3日にドイツ・ボンで開催された「ダーバンプラットフォームの実施のための会合(ADP)」の第2回会合に参加させていただいた。4月29日の開会式において、気候変動枠組条約事務局(UNFCCC)のフィゲレス事務局長より、「速報値ではすでに大気中二酸化炭素濃度は400ppmに達しようとしている」とのショッキングな実情が延べられ、各国における気候変動対策の深化の必要性が叫ばれたが、5日間の今回の会合から私が受けた印象は、いつになくリラックスしたムードで、まだ交渉モードには入っていなかったと感じている。(中略)

欧州においても「2015年の交渉妥結はマストだ!と発言しつつも、「では、どういう形で合意すべきだろうか?」と尋ねても、「全体的な絵図を含め、詳細はこれから」との答えに終始し、準備の遅れは否めない。(以上、前回より)

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