> コラム > 交渉の結果を待たず、プログラムの実施を!
気候変動交渉の現場から

交渉の結果を待たず、プログラムの実施を!

島田 久仁彦

記事を保存

スタンダード会員登録 のあとに ログイン していただくと全文をご覧いただけます。

ドイツ・リューベックのバイオガスエネルギー利用設備、生物処理プラントの嫌気性消化槽

ドイツ・リューベックのバイオガスエネルギー利用設備、生物処理プラントの嫌気性消化槽

2009年をピークに気候変動の交渉への熱が冷めてきている。

その後の交渉で「2015年までに、2020年以降の国際枠組みに合意する」という合意が出来たものの、その具体的な内容はまだこれからの交渉に委ねられている。

交渉官でもある私としては、「交渉は着々と進んでいます」と申し上げたいところだが、実質的な取り組みについて決まるのは、仮に予定通り2015年末までに「新しい合意(議定書)」が合意されたとしても、「それをどう実施に移すか」といった実施規定についての交渉がまだ数年は続くことになる。

1997年12月に京都議定書が合意されたが、クリーン開発メカニズム(CDM)や第1約束期間の各国の削減義務の達成状況を審査する遵守委員会についての実施規定やルールも、2001年にモロッコ・マラケシュで開催されたCOP7まで決まらなかったことからも、国際合意が実施に移されるまでにいかに時間がかかり得るかが分かるだろう。

(※全文:2,046文字 画像:あり 参考リンク:あり)

スタンダード会員の方はここからログイン

気候変動交渉の現場から バックナンバー

この記事の著者

島田 久仁彦 (しまだ・くにひこ)
島田 久仁彦 (しまだ・くにひこ)

 国際的に有名な交渉ストラテジストとして知られ、国際会議のファシリテーションのプロフェッショナルとして認められている。現在KS International Strategies社のCEOを務める傍ら環境省参与およびSun Investment社のパートナーとしても活躍。


 これまでに環境省国際調整官として気候変動交渉で政府代表団でリード交渉官を務めると同時に、数々の議題で交渉の議長なども歴任。

 2010年10月に名古屋で開催された生物多様性第10回締約国会議(CBD-COP10)では、議長補佐を務め会合の成功に寄与した。環境問題、とくに気候変動問題には、1997年から関わっており、気候変動の国際交渉においては知らない人がいないと言われるほど名が知られている。2012年3月、これまでの活動が評価され、世界経済フォーラムのYoung Global Leaders 2012(YGL2012)に選出された。

記事を保存

環境セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.