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気候変動交渉の現場から

PM2.5問題を巡る国際的な駆け引き(後編)

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さて、当の中国国内での対策はどうなっているのだろうか?中国の発展を取り仕切るスーパー官庁である発展改革委員会(NDRC)は、表向きには「中国としては、発展する(工業化をさらに推し進める)必要性と権利」を訴えるが、同時に、PM2.5による大気汚染が引き起こす国民への健康被害と、経済発展プロセスへの負の影響を深刻に捉えており、現行の第13次5か年計画においても、次の第14次5か年計画(2016年から2020年をカバー)においても、「よりクリーンで効率的に発展を進める」との方針を示しており、最近では老朽化した石炭火力発電所や鉄鋼所を改修するのではなく、破壊して(注:影の銀行問題に端を発する石炭をはじめとするエネルギー業界への制裁という意味を込めた国民向けのアピールでもあるが)、新設するという方策をとっているし、また自動車からの排出削減を目指すため、過去から施行している規制をさらに強化し、自動車からの排出規制レベルを大幅に引き上げることになっているようである。

(※全文:2,344文字 画像:なし 参考リンク:なし)

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この記事の著者

島田 久仁彦(しまだ・くにひこ)

環境省参与

国際的に有名な交渉ストラテジストとして知られ、国際会議のファシリテーションのプロフェッショナルとして認められている。著書に『交渉プロフェッショナル:国際調停の修羅場から』(NHK出版)などがある。

これまでに環境省国際調整官として気候変動交渉で政府代表団でリード交渉官を務めると同時に、数々の議題で交渉の議長なども歴任。

2010年10月に名古屋で開催された生物多様性第10回締約国会議(CBD-COP10)では、議長補佐を務め会合の成功に寄与した。環境問題、とくに気候変動問題には、1997年から関わっており、気候変動の国際交渉においては知らない人がいないと言われるほど名が知られている。2012年3月、これまでの活動が評価され、世界経済フォーラムのYoung Global Leaders 2012(YGL2012)に選出された。

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