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気候変動交渉の現場から

気候変動次期枠組みにおける政策動向と今後の勢力図

島田 久仁彦

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気候変動交渉およびエネルギー外交における超大国アメリカの方針と、もう一つの「超大国」中国の取り組みについて、以前書かせていただいたが、2013年夏に入り、気候変動・環境・エネルギー分野での米中両国の歩み寄りが顕著になってきた。また、気候変動問題に関して「2020年以降の国際取組」(次期枠組み)の交渉が本格化してくる中、6月の会合は、「終わりの始まり」かもしれないとの内容でも懸念を書かせていただいた。

これら3つの内容に鑑みて、気候変動問題を扱うに当たり、国際的な枠組みはどのような方向に行くのだろうか。またその「新たな国際枠組み」において米中はどのような国内外の政策を取り、国連の役割はどうなっているのだろうか、という観点から、私見を述べたいと思う。

まず、大きな動きとしては、今年6月以降、米中の間で、環境・気候変動・エネルギー分野での「米中合意」が成立していることが挙げられる。その意図及び具体的内容を分析するに当たり、「6月8日の米・カリフォルニア州サニーランズでの米中首脳会談」の内容と、7月10日のワシントンDCでの「第5回米中戦略経済対話での合意」の内容が注目に値する。

一つ目に米中首脳会談での合意内容だが...

(※全文:1,708文字 画像:なし 参考リンク:なし)

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この記事の著者

島田 久仁彦 (しまだ・くにひこ)
島田 久仁彦 (しまだ・くにひこ)

 国際的に有名な交渉ストラテジストとして知られ、国際会議のファシリテーションのプロフェッショナルとして認められている。現在KS International Strategies社のCEOを務める傍ら環境省参与およびSun Investment社のパートナーとしても活躍。


 これまでに環境省国際調整官として気候変動交渉で政府代表団でリード交渉官を務めると同時に、数々の議題で交渉の議長なども歴任。

 2010年10月に名古屋で開催された生物多様性第10回締約国会議(CBD-COP10)では、議長補佐を務め会合の成功に寄与した。環境問題、とくに気候変動問題には、1997年から関わっており、気候変動の国際交渉においては知らない人がいないと言われるほど名が知られている。2012年3月、これまでの活動が評価され、世界経済フォーラムのYoung Global Leaders 2012(YGL2012)に選出された。

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