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気候変動交渉の現場から

科学からのメッセージ:IPCC第5次報告書が伝えること(3)

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400ppmという数字がどれほど深刻かはここでは詳説しないが、一言で言えば、遥かに速いスピードで大気中の二酸化炭素濃度は上がり続け、これまで我々が講じてきた、もしくは講じたつもりになっている様々な手段が、あまり効果的ではなかったのかもしれないことを示しているとご理解いただければよいかと思う。

「地球温暖化防止」という名の下、私たちがこれまで訴えかけ続けてきたのは、「私たちの子供の世代、そして孫の世代に、負の遺産を残さないために」というものだったが、実際には「私たちの世代」にもすでに大変な状況が襲ってくる恐れが高まっているようだ。

AR5のWG1報告書は、そしてもうすぐ出されることになっている第2作業部会の報告書は、切実なメッセージを私たちに投げかけている。

(※全文:1,028文字 画像:なし 参考リンク:なし)

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この記事の著者

島田 久仁彦(しまだ・くにひこ)

環境省参与

国際的に有名な交渉ストラテジストとして知られ、国際会議のファシリテーションのプロフェッショナルとして認められている。著書に『交渉プロフェッショナル:国際調停の修羅場から』(NHK出版)などがある。

これまでに環境省国際調整官として気候変動交渉で政府代表団でリード交渉官を務めると同時に、数々の議題で交渉の議長なども歴任。

2010年10月に名古屋で開催された生物多様性第10回締約国会議(CBD-COP10)では、議長補佐を務め会合の成功に寄与した。環境問題、とくに気候変動問題には、1997年から関わっており、気候変動の国際交渉においては知らない人がいないと言われるほど名が知られている。2012年3月、これまでの活動が評価され、世界経済フォーラムのYoung Global Leaders 2012(YGL2012)に選出された。

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