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気候変動交渉の現場から

2015年合意に向けた交渉のギアチェンジ ~第2回~

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もう一つの大きなギアチェンジは、やはり中国の交渉スタンスの転換だろう。アメリカ同様、交渉チームの強化を図っていることは明らかだが、昨年来続けられている米中環境エネルギー戦略対話を通じて、両国間での意見の調整が、思いのほか進んできており、アメリカの目から見ても「やっと中国からのコミットメントを引き出せるのではないか」と信じるに足るほど、中国政府として「次期枠組みにおいて、どのようなコミットメントを負うのか?負えるのか?」ということを真面目に検討しているようだ。

これまでは、明らかにコミットメント逃れという目的のもと、交渉においては、半ば常識外れもしくは大変失礼極まりないような内容の演説を行い、進捗を遅らせていたのだが、ここにきて、途上国の先頭を切って先進国批判をする姿勢を弱め、交渉の行く末をじっと静かに見守っているようにさえ見えるほど、おとなしく見える。

(※全文:1,525文字 画像:なし 参考リンク:なし)

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この記事の著者

島田 久仁彦(しまだ・くにひこ)

環境省参与

国際的に有名な交渉ストラテジストとして知られ、国際会議のファシリテーションのプロフェッショナルとして認められている。著書に『交渉プロフェッショナル:国際調停の修羅場から』(NHK出版)などがある。

これまでに環境省国際調整官として気候変動交渉で政府代表団でリード交渉官を務めると同時に、数々の議題で交渉の議長なども歴任。

2010年10月に名古屋で開催された生物多様性第10回締約国会議(CBD-COP10)では、議長補佐を務め会合の成功に寄与した。環境問題、とくに気候変動問題には、1997年から関わっており、気候変動の国際交渉においては知らない人がいないと言われるほど名が知られている。2012年3月、これまでの活動が評価され、世界経済フォーラムのYoung Global Leaders 2012(YGL2012)に選出された。

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