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気候変動交渉の現場から

気候変動交渉はどこへ向かうのか? 2014年予想図(2)

島田 久仁彦

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2013年11月11日から22日(実際には23日まで)にポーランド・ワルシャワで開催されたCOP19は、それなりに「いい」会合だった。

大変な苦労の末、COP20に向けてどのようなタイムラインでダーバンプラットフォーム会合(ADP)の交渉を進めていくかも決まったし、今回合意すべきとされたLoss and Damageの議題についても、それなりの合意に至ったからだ。

ただ、2015年末までに『2020年以降の枠組み』と『それまでの野心の向上』について決定しないといけないというとてもタイトなスケジュールに直面していることも認識しないといけない。今回は、2014年の交渉がどのようになるのか、少し論点を整理してみたいと思う。

(以上前々回まで)

今回のCOPで見えたADPWS2関連で面白いと思われる点を2つご紹介したい。

一つ目は、KP2を巡る現状へのフラストレーションだ。

これを書いている2014年1月の時点でも、京都議定書第2約束期間(KP2)の発効のトリガーとなる144ヶ国の批准には遙かに届いておらず、UAE他数カ国が批准しただけで、肝心のEUも、COP19中に早急に批准する旨のアナウンスメントをしただけで、COP19終了までは完了していないし、今年に入ってから完了したともまだ聞いていない。

京都議定書第2約束機関を巡る交渉は、COP17そしてCOP18で終盤までもつれた案件で、散々、エネルギーも使い、そして非難合戦を繰り広げたにもかかわらず、KP2が合意されたことを大歓迎したEUも途上国も批准していないというのはどういうことだろうか?

途上国グループ内そして途上国グループ間でスプリットが見えたのがこのCOPだったとみている。また対EUの途上国からのイメージもどうもがた落ちしたようで、これに対してはEU諸国もとても慌てている様子が見えた。

(※全文:2,093文字 画像:なし 参考リンク:なし)

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この記事の著者

島田 久仁彦 (しまだ・くにひこ)
島田 久仁彦 (しまだ・くにひこ)

 国際的に有名な交渉ストラテジストとして知られ、国際会議のファシリテーションのプロフェッショナルとして認められている。現在KS International Strategies社のCEOを務める傍ら環境省参与およびSun Investment社のパートナーとしても活躍。


 これまでに環境省国際調整官として気候変動交渉で政府代表団でリード交渉官を務めると同時に、数々の議題で交渉の議長なども歴任。

 2010年10月に名古屋で開催された生物多様性第10回締約国会議(CBD-COP10)では、議長補佐を務め会合の成功に寄与した。環境問題、とくに気候変動問題には、1997年から関わっており、気候変動の国際交渉においては知らない人がいないと言われるほど名が知られている。2012年3月、これまでの活動が評価され、世界経済フォーラムのYoung Global Leaders 2012(YGL2012)に選出された。

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