再エネ新時代における木質エネルギーの役割

迫られる「未利用木材」の再定義

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わが国の木質バイオマスFITでは、間伐などで伐り倒されたまま山に放置されている「未利用木材」を有効に活用すべく、32円/kWhの買取価格が決められた。しかし実際にはこの種の「伐り捨て間伐」は次第に減ってきている。最近では、山から下りてきた丸太をすべて未利用とみなす風潮さえ出てきた。

このままでは、製材や合板に向けられる丸太との競合をますます激化させ、さらには木質資源のカスケード利用を難しくするかもしれない。未利用木材による小規模発電の報償額が、40円/kWhに引き上げられたことで、その可能性は一層大きくなった。問題の所在を明らかにし、筆者なりの改善策を提示したい。

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