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迫られる「未利用木材」の再定義

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わが国の木質バイオマスFITでは、間伐などで伐り倒されたまま山に放置されている「未利用木材」を有効に活用すべく、32円/kWhの買取価格が決められた。しかし実際にはこの種の「伐り捨て間伐」は次第に減ってきている。最近では、山から下りてきた丸太をすべて未利用とみなす風潮さえ出てきた。

このままでは、製材や合板に向けられる丸太との競合をますます激化させ、さらには木質資源のカスケード利用を難しくするかもしれない。未利用木材による小規模発電の報償額が、40円/kWhに引き上げられたことで、その可能性は一層大きくなった。問題の所在を明らかにし、筆者なりの改善策を提示したい。

中身の曖昧な未利用木材の定義

以前このシリーズの「木質原料をめぐるマテリアル利用との競合」(2014.05.12日付)で指摘したことだが、わが国の木質バイオマスFITを支えているのは、「国内の森林で毎年2,000万立方メートルの未利用木材が発生している」という大前提である。

(※全文:4,073文字 画像:あり 参考リンク:なし)

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この記事の著者

熊崎 実(くまざき・みのる)

一般社団法人 日本木質バイオマスエネルギー協会 会長

1935年岐阜県生れ。農林省林業試験場(現・森林総合研究所)林業経営部長、筑波大学農林学系教授、岐阜県立森林文化アカデミー学長を歴任。現在は、筑波大学名誉教授、日本木質ペレット協会会長、一般社団法人日本木質バイオマスエネルギー協会会長。専門は国際森林資源論、農学博士。

著書に『林業経営読本』(日本林業調査会)、『木質バイオマス発電への期待』(全国林業改良普及協会)『木質エネルギービジネスの展望』(同左)、『木質資源とことん活用読本』(編著、農文協)ほか。訳書に『日本人はどのように森をつくってきたのか』(C.タットマン、築地書館)、『樹木学』(P.トーマス、築地書館)ほか多数。

一般社団法人日本木質バイオマスエネルギー協会への相談は「mail@jwba.or.jp」まで。

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