世界の木質ペレットの生産量はかなり早い勢いで年々増加しているが、そのなかで注目すべき変化が二つある。一つは、ペレット工場の大型化が進んで、年産能力10万トン以上の工場が世界全体で150を超えたことであり、もう一つは、ペレットの原料がおが屑・プレーナ屑から低質丸太、さらには早生樹種の植林木へとその範囲を広げていることである。
スウェーデンで発行されている隔月の専門誌「Bioenergy International」は、世界のペレット工場(年産能力1万トン以上)の一覧を毎年公表している。この一覧から明らかになるのは、各国に所在するペレット工場の名称とその年産能力だ。昨年公表された2014/15年版をベースに地域別・規模別の工場数を集計したところ、表1のような結果が得られた。