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国際化進む木質ペレット市場と日本(5) ~日本の現状と課題~

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木質ペレット市場の国際化が進展する中で、ペレット製造プラントの大型化が進み、廉価で品質の安定したペレットの大量生産が始まっている。前々回に述べたように、年産能力1万トン以上の工場は世界全体で800を超えているが、日本の工場でこのリストに載っているのは6カ所だけである。そのいずれの工場も年産能力は3万トンに満たない。海外では年産能力10万トン以上の工場が150も稼働しているというのに、何とも情けない話である。

わが国の場合は、一昔前の家内工業的な体質が色濃く残っていて、本格的な工場生産体制への移行がうまくいっていない。その結果、木質ペレットの生産コストが割高になり、原油価格が低落した昨今ではすっかり市場競争力を失っている。さらに操業率が低く間断的な小規模生産では、どうしても製品の品質に大きなばらつきが出てしまう。今日の先端的な燃焼機器は高品質ペレットの安定した補給を絶対の条件としており、国産ペレットではこの要件を満たせないケースが少なくない。

(※全文:3,216文字 画像:あり 参考リンク:なし)

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この記事の著者

熊崎 実(くまざき・みのる)

一般社団法人 日本木質バイオマスエネルギー協会 会長

1935年岐阜県生れ。農林省林業試験場(現・森林総合研究所)林業経営部長、筑波大学農林学系教授、岐阜県立森林文化アカデミー学長を歴任。現在は、筑波大学名誉教授、日本木質ペレット協会会長、一般社団法人日本木質バイオマスエネルギー協会会長。専門は国際森林資源論、農学博士。

著書に『林業経営読本』(日本林業調査会)、『木質バイオマス発電への期待』(全国林業改良普及協会)『木質エネルギービジネスの展望』(同左)、『木質資源とことん活用読本』(編著、農文協)ほか。訳書に『日本人はどのように森をつくってきたのか』(C.タットマン、築地書館)、『樹木学』(P.トーマス、築地書館)ほか多数。

一般社団法人日本木質バイオマスエネルギー協会への相談は「mail@jwba.or.jp」まで。

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