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木質バイオマス発電のFITはこのままでよいのか(2)

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日本の木質バイオマスFITの買取価格は「未利用木材」を基軸にして組み立てられている。ところが未利用木材とは一体何なのか、その肝心の定義が定かではない。当初は「間伐等で伐り倒されたまま山に残されている木材」といったニュアンスで使われていたが、それがいつの間にか「間伐材」になり、最近では山から下りてくる木材なら何でもよいとする風潮さえ生まれている。こんな拡大解釈を許していたら、用途間での木材の取り合いが激化するのは目に見えている。紙パルプ業界や繊維板業界、さらには合板業会などから憤りの声が聞かれ始めた。

筆者の知る限りでは、当初想定されていた「未利用木材」は、すでにあらかたなくなっている。以前は間伐された丸太がそのまま山に放置されている情景をよく目にしたが、最近ではほとんど見かけなくなった。にもかかわらず、未利用木材に固執しているものだから、定義の漂流が始まったのである。このような状況が長く続くのは決して好ましいことではない。メリットは何もなく、マイナスの弊害ばかりが増えていくからである。

(※全文:4,726文字 画像:なし 参考リンク:なし)

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この記事の著者

熊崎 実(くまざき・みのる)

一般社団法人 日本木質バイオマスエネルギー協会 会長

1935年岐阜県生れ。農林省林業試験場(現・森林総合研究所)林業経営部長、筑波大学農林学系教授、岐阜県立森林文化アカデミー学長を歴任。現在は、筑波大学名誉教授、日本木質ペレット協会会長、一般社団法人日本木質バイオマスエネルギー協会会長。専門は国際森林資源論、農学博士。

著書に『林業経営読本』(日本林業調査会)、『木質バイオマス発電への期待』(全国林業改良普及協会)『木質エネルギービジネスの展望』(同左)、『木質資源とことん活用読本』(編著、農文協)ほか。訳書に『日本人はどのように森をつくってきたのか』(C.タットマン、築地書館)、『樹木学』(P.トーマス、築地書館)ほか多数。

一般社団法人日本木質バイオマスエネルギー協会への相談は「mail@jwba.or.jp」まで。

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