一般社団法人 日本木質バイオマスエネルギー協会 顧問 熊崎 実
最終更新日: 2017年09月19日
連載「高まるカーボンプライシングへの期待(1)/(2)」
イギリスはRHIをスタートさせたころ、これは「世界初の熱のFITだ」と自慢していたが、熱電併給(CHP)の重要さを忘れていたわけではない。バイオマスの燃焼やガス化で得られた高い熱でまず電気をつくり、その排熱を冷暖房や給湯に向けるのが、やはり理想なのである。2014年になると、産業用のRHIの改定が行われ、CHPプラントで生産された熱は、熱専用プラントからのそれの2倍くらいのレートで買取られることになった。