再エネ新時代における木質エネルギーの役割

リセットされた英国版「熱の固定価格買取制度」(1)

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はじめに

2000年にスタートしたドイツの固定価格買取制度(FIT)は2017年から入札制度に切り替えられた。このコラムでは、制度の激変に振り回されて困惑する木質バイオマス発電の状況をお伝えしてきたが、ドイツのFITと並んで、筆者が注視してきたのは「熱のFIT」とも呼ばれるイギリスの「再生可能な熱への助成策(Renewable Heat Incentive、RHI)」である。

イギリスは、ドイツのFITの成り行きを横目に見ながら2010年に自国のFITをスタートさせるが、これにバイオマスを含めなかった。バイオマスの本命は熱の供給であり、発電専用では変換効率が低く、買取りで優遇しても改善の見込みは乏しい、と判断したからである。

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