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木質バイオマス発電:苦難の歴史に学ぶ(4) ~オーストリアのバイオマスFIT:現状と展望~

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オーストリアは木質エネルギービジネスで世界の最先端を走る国の一つだが、その中核をなすのは熱供給であって、発電事業は影が薄い。2002年に導入された再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)バイオマス発電を大きく促進することにはならなかった。前回見たようにウィーン市の森林バイオマス発電所などは大変な苦境に追い込まれている。この分野でFITが果たす役割は、今後さらに限定的になる可能性が高い。

日墺で対照的な木質燃料へのスタンス

ヨーロッパアルプスを抱えるオーストリアは、日本と同様に山岳地が多く、国土の半分近くは森林である。森林面積自体は400万ha(日本の約1/6)程度で、木材資源に特に恵まれているわけではない。注目すべきは、限られた資源をフルに活用して、この国の総一次エネルギー供給の14%を木質バイオマスで賄っていることだ。

(※全文:3,041文字 画像:あり 参考リンク:なし)

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この記事の著者

熊崎 実(くまざき・みのる)

一般社団法人 日本木質バイオマスエネルギー協会 会長

1935年岐阜県生れ。農林省林業試験場(現・森林総合研究所)林業経営部長、筑波大学農林学系教授、岐阜県立森林文化アカデミー学長を歴任。現在は、筑波大学名誉教授、日本木質ペレット協会会長、一般社団法人日本木質バイオマスエネルギー協会会長。専門は国際森林資源論、農学博士。

著書に『林業経営読本』(日本林業調査会)、『木質バイオマス発電への期待』(全国林業改良普及協会)『木質エネルギービジネスの展望』(同左)、『木質資源とことん活用読本』(編著、農文協)ほか。訳書に『日本人はどのように森をつくってきたのか』(C.タットマン、築地書館)、『樹木学』(P.トーマス、築地書館)ほか多数。

一般社団法人日本木質バイオマスエネルギー協会への相談は「mail@jwba.or.jp」まで。

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