再エネ新時代における木質エネルギーの役割

中山間地における「エネルギー自立」の夢と課題(後編)

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連載「中山間地における「エネルギー自立」の夢と課題(前編)(中編)

木材生産の縮小は半世紀前から始まっていた

日本の国土の3分の2は森林である。人口稠密なこの国で、有史以来20世紀の半ばに至るまで、人びとが必要とする建築用、造船用などの用材と、調理や暖房、鉄の精錬などに使われる薪炭材のほとんどは国内の森林で賄われていた。人口の増加や経済の発展につれて、用材や薪炭材の生産もおおむね増加傾向にあったが、1960年代に入って海外から大量の木材と化石燃料が輸入されるようになり、木材の生産は下落の一途を辿ることになる。

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