> コラム > 各地に見られ始めた「バイオマス集配センター」(3)~中小林業家が主導 墺バイオマスセンター~
続・これからの木質エネルギービジネス

各地に見られ始めた「バイオマス集配センター」(3)~中小林業家が主導 墺バイオマスセンター~

記事を保存

スタンダード会員登録 のあとに ログイン していただくと全文をご覧いただけます。

欧州においてバイオマス集配センターのモデルとされてきたのは、オーストリア・シュタイアマルク州の地域バイオマスセンターである。これは地域の森林所有者のグループが運営するセンターで、謳い文句は「高品質の木質燃料を安定的に顧客に提供する」ことである。半径20~30km程度の小地域で、木質バイオマスの地産地消を目指す興味深い事例だと思う。

ビジネスに長けた森林所有者たち

オーストリアの森林面積は約400万ヘクタールで、うち約80%が私有林だが、その2/3は所有面積200ヘクタール以下の「中小私有林」である。小規模所有が卓越するのは日本と同じだが、日本と違うのは木材生産に熱心な林家が多いことだ。彼らの木材販売は間断的でロットが小さいから市場では不利な立場に置かれやすい。そこでかなり以前から、自衛策として共同出荷の体制を整え、大口の木材需要者と対峙する方式を採ってきた。

(※全文:4,340文字 画像:あり 参考リンク:なし)

スタンダード会員の方はここからログイン

続・これからの木質エネルギービジネス バックナンバー

この記事の著者

熊崎 実(くまざき・みのる)

一般社団法人 日本木質バイオマスエネルギー協会 会長

1935年岐阜県生れ。農林省林業試験場(現・森林総合研究所)林業経営部長、筑波大学農林学系教授、岐阜県立森林文化アカデミー学長を歴任。現在は、筑波大学名誉教授、日本木質ペレット協会会長、一般社団法人日本木質バイオマスエネルギー協会会長。専門は国際森林資源論、農学博士。

著書に『林業経営読本』(日本林業調査会)、『木質バイオマス発電への期待』(全国林業改良普及協会)『木質エネルギービジネスの展望』(同左)、『木質資源とことん活用読本』(編著、農文協)ほか。訳書に『日本人はどのように森をつくってきたのか』(C.タットマン、築地書館)、『樹木学』(P.トーマス、築地書館)ほか多数。

一般社団法人日本木質バイオマスエネルギー協会への相談は「mail@jwba.or.jp」まで。

記事を保存

環境セミナー・イベント情報

関連カテゴリ

Copyright © 2012 日本ビジネス出版. All rights reserved.