再エネ新時代における木質エネルギーの役割

ドイツ経済エネルギー省『2030年の電力』に見る将来展望(その1)

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はじめに

「再エネ新時代」という表現が適切かどうかよく分からないが、欧州、とくに近年のドイツの状況を見ていると、これまでとは全く違った新しい時代に突入したという思いに駆られる。固定価格買取制度(FIT)という温室の中で育てられていた風力発電太陽光発電が、今では逞しく成長して母屋であるFITの骨組みを壊しつつあるのだ。やがて電力市場においても火力発電や原子力発電から主導権を奪い、市場システムそのものを大きく変えていくのは間違いない。

しかし風力や太陽光はお天気まかせの「変動電源」である。この両者を軸にして安定した電力供給を実現するには、広域的・地域的な送・配電網の拡充と並んで、変動電源の「穴」を埋めるさまざまな措置がとられなければならない。おそらく再エネ新時代で木質バイオマスに期待されるのは、ベースロード電源としてではなく、穴埋めの調整電源ということになるであろうが、技術的・経済的に見てどのような可能性があるだろうか。

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