わが国の木質エネルギー関連業界は、海外で急速に進む技術イノベーションにあまりにも無関心であったことから、結果、市場から脱落した。
FIT制度の激変に翻弄される木質バイオマス発電
2000年にスタートしたドイツのFIT制度をお手本にして、日本でも2012年からグリーン電力の固定価格買取が始まった。ただ、この時に設定された買取価格は、風力、太陽光、バイオマスのすべてに共通して、当時のドイツに比べると、約二倍の高いレベルになっていた。その高い買取価格はその後さらに補強されたため、日本のバイオマス発電のFIT認定容量はかなりの勢いで伸びた。