前回までに2回に亘って「稼働率」という用語の定義を巡る議論について、国際電気標準会議 (IEC) での技術仕様書を紹介しながら追いかけてみました。今回はこの「稼働率」シリーズの最終回です。たったひとつの用語を巡って、ここまで国際的な議論が展開され、国際文書が3つもできてしまうということは多くの人にとって不可解に思うことかもしれません。
この用語の重要性に気づいている人は、専門家も含めまだまだ国内では少数派のようです。しかし、国際的には、特に欧州や北米の人たちは、ルールを決め文書化することに多くの努力を厭いません。このギャップはどこから来るのでしょうか?