3月14日付の拙稿「太陽光発電の事故防止と規制動向」において、太陽光発電の事故について取り上げましたが、今回はその延長線上にある太陽光発電のトラブルについて考えたいと思います。太陽光発電はその数が増加するにつれ「事故」も多く報告されはじめていますが、報道こそ大々的ではないものの、「トラブル」も多く発生していることが徐々に明らかになっています。
「事故」と「トラブル」の違いは何でしょうか。まず、発電設備の「事故」は法律文書によって定められており、経済産業省が所轄官庁として取り扱っています。それに対して、事故に至らない事象や周辺住民との「トラブル」に関しては定義が曖昧で、現在それを調査したり問題を解決する所轄官庁も一様ではなく、全貌の把握すら難しい状況にあるようです。