前回のコラムで、再エネに関する国際議論はなかなか日本に正確に伝わらず、日本と海外で「情報ギャップ」が存在する、ということを書きました。今回以降、それらをシリーズでテーマ別に掘り下げて行きたいと思います。まずは、前回紹介した「便益(benefit)」について深堀りします。
「便益」を語らない日本
まずはじめに、少し前回のおさらいをしたいと思います。前回のコラムでは、「日本でこれほどまでに風力発電の地位が低いのは、便益がほとんどまったく語られず、コストや課題ばかりが強調されているからかもしれません」と述べました。風力発電に限らず、再エネ全般の便益が日本ではほとんど語られていません。いや、「便益」という概念自体が日本全体で希薄なような気がします。
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