この原稿はデンマークのオーフスの図書館で書いています......、という書き出しで書き始めた原稿でしたが、途中、書籍(注1)の準備などにより連載がご無沙汰してしまい、半年間塩漬けになってしまいました。今回、海外出張中の週末にようやくまとまった時間が取れ、残りの後半の原稿はスロベニアの首都リブリャニャのカフェで書いています。
今年4月にデンマークの各都市を周り、再生可能エネルギーや電力システムに関連するさまざまな事業者を訪問してきました。大手大規模発電会社、廃棄物発電事業者、小規模な町のCHP(コジェネ)公社、地元密着型の配電会社などなど......です。その中で特に、需給調整責任会社(BRP; Balance Responsible Party)という日本ではまだまだ聞き慣れない業種の会社を訪れ、いろいろと興味深いお話を伺ってきましたので、報告したいと思います(その後10月にドイツで同様の視察を行いましたので、その知見も反映しています。また本稿は、11月2日に行われた京都大学再生可能エネルギー経済学講座のシンポジウムでの筆者の講演にも対応しています)。
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