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風力発電 大量導入への道

本当は怖い風車の保険の話 ~逆選択とモラルハザード~

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前回まで4回に亘ってリスクマネジメントとメンテナンスの関係について取り上げてきましたが、今回はリスク対応の形態のひとつである「保険」について追っていきたいと思います。風力発電の保険、結構生々しいです。

結論から言うと、風車の保険市場は現在のところ損害率(ロスレシオ)がペイしない傾向にあり、健全な市場が十分に確立されていな状況にあると言えます(もちろんだからと言って風力発電の分野から保険ビジネスが直ちに撤退するわけではありません。後述するようにこの分野は今後発展が期待されているのも事実です)。

「保険」はリスク対応のうち「リスク共有」の一形態であるリスク転嫁の手法で、特に損害を貨幣価値に換算して第三者とリスクを共有するものです。加入者にとっては第三者(保険会社)がリスクの一部を引き受けてくれるので万一の際安心ですが、基本的に保険会社の収支が長期的に安定しない場合にはこの市場は成り立ちません。

(※全文:4,758文字 画像:なし 参考リンク:なし)

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この記事の著者

安田 陽(やすだ・よう)

関西大学 システム理工学部 准教授

1989年3月、横浜国立大学工学部卒業。1994年3月、同大学大学院博士課程後期課程修了。博士(工学)。同年4月、関西大学工学部(当時)助手。専任講師、助教授を経て現在、同大学システム理工学部准教授。現在の専門分野は風力発電の耐雷設計および系統連系問題。 現在、日本風力エネルギー学会理事。電気学会 風力発電システムの雷リスクマネジメント技術調査専門委員会 委員長。IEA Wind Task25(風力発電大量導入)、IEC/TC88/MT24(風車耐雷)などの国際委員会メンバー。主な著作として「日本の知らない風力発電の実力」(オーム社)、翻訳書(共訳)として「洋上風力発電」(鹿島出版会)、「風力発電導入のための電力系統工学」(オーム社)など。

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