固定価格買取制度(FIT)は、施行から2年が経過し、さまざまな問題を孕みながらも再生可能エネルギーの導入が拡大しつつあることからも、一定の評価がなされているかと思います。FITに関するよくある議論としては、特定の電源(太陽光)しか導入が拡大していないこと、北海道や九州など特定の地域に偏在して導入されてしまっていること、認定を受けてから着工・運開しない事業者が多数あること、などが挙げられます。
これらの点に関してはさまざまなメディアでまさに百花繚乱の議論が展開されていますので、筆者としては敢えてその議論には加わらず、これまであまり語られていないFITとメンテナンスの関係について考察してみたいと思います。