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風力発電 大量導入への道

リスクマネジメントってみんな言うけど(その1)

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リスクマネジメント、重要ですね。って、最近では猫も杓子も誰でも言います。もはや流行語の一種で、ビジネスマンだったらこの言葉は知ってて当然、という風潮かもしれません。でも、リスクマネジメントって実際のところ一体何でしょうか?

風力発電の分野でリスクマネジメントを考えるとなると、具体的にどのようなものになるのでしょうか・・・?風力発電をはじめ再生可能エネルギーを大量導入するためには、ただ発電設備を建てまくるだけでは立ち行かず、持続可能な形でそれを維持管理し、発電を継続することが肝要です。

「攻める」だけでなく「守る」ことが大事、というコンセプトは既に本コラム第1回でお話した通りです。その点でやはり、リスクマネジメントは避けて通れません。

本来、すべてのエンジニアリングには
リスクマネジメントのマインドが必要

本屋さんでビジネス書のコーナーに行くと、リスクマネジメントに関する書籍はいやというほど目に入ります。その多くがビジネスリスク、すなわち企業経営や事業運営に関するリスクを取り扱っています(ビジネス書だから当たり前ですね)。

一方、理工系書のコーナーに行くと、よほどの目的意識を持って探さない限り、リスクマネジメントを前面に押し出す本を見つけるのは至難の業です。もちろん、学術的には安全工学や信頼性工学、さらには防災工学や環境工学などでリスクおよびリスクマネジメントを論じる分野もありますが、数ある理工系図書の中では圧倒的に少数派です。

本来、実体のある「モノ」を作ってそれを動かす行為には、そのモノが巨大になるほどあるいは多数になるほどリスクがついてまわります。その点で、本来すべてのエンジニアリングにはリスクマネジメントのマインドが必要で、リスクマネジメントにはエンジニアリング的な視点も重要なはずなのですが、その両者を結びつける発想はまだまだ一般には十分認知されていないのかも知れません(筆者も工学系研究者の端くれとして自戒の念を込めて最近考えています)。

(※全文:4,654文字 画像:あり 参考リンク:あり)

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この記事の著者

安田 陽(やすだ・よう)

関西大学 システム理工学部 准教授

1989年3月、横浜国立大学工学部卒業。1994年3月、同大学大学院博士課程後期課程修了。博士(工学)。同年4月、関西大学工学部(当時)助手。専任講師、助教授を経て現在、同大学システム理工学部准教授。現在の専門分野は風力発電の耐雷設計および系統連系問題。 現在、日本風力エネルギー学会理事。電気学会 風力発電システムの雷リスクマネジメント技術調査専門委員会 委員長。IEA Wind Task25(風力発電大量導入)、IEC/TC88/MT24(風車耐雷)などの国際委員会メンバー。主な著作として「日本の知らない風力発電の実力」(オーム社)、翻訳書(共訳)として「洋上風力発電」(鹿島出版会)、「風力発電導入のための電力系統工学」(オーム社)など。

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