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風力発電 大量導入への道

再エネにとって電力自由化とは何かを再考する

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前回のコラムでは、一般消費者から見て電力自由化とはどのようなものか、という消費者目線で電力自由化について考察し、自由化とは本来リベラルな(公平な)市場を目指し、その意義は「公平性(フェアネス)」と「透明性(トランスペアレンシー)」の担保にある、ということを述べました。今回は、自由化の動向がビジネスに直結する小売事業者や発電事業者にとって電力自由化とはどのような意義をもつのか、公平な市場とは何か、について考えてみたいと思います。

まず最初に指摘しておきたいことは、再エネに慎重な側も再エネを推進する側も、両者とも電力自由化について、やはり同じような誤解をしている人が多いかもしれない、という点です。例えば、再エネに懸念を抱き再エネの急激な成長をあまり快く思っていない人たちから、固定価格買取制度(FIT)は「市場を歪める」ものでけしからん、再エネばかり優遇されるのはズルい、という主張はよく聞かれます。一方、再エネを推進したい人たち、あるいは再エネを取り扱う小売事業者からは、再エネ100%を売り文句にしたいのに何故ダメなのか、再エネが目の敵にされてけしからん、という声もよく耳にします。これらの主張は、自由市場の公平性や透明性という観点からは、本当に筋が通っているでしょうか? 今一度再考が必要そうです。

(※全文:4,816文字 画像:あり 参考リンク:あり)

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この記事の著者

安田 陽(やすだ・よう)

京都大学大学院 経済学研究科 特任教授

1989年3月、横浜国立大学工学部卒業。1994年3月、同大学大学院博士課程後期課程修了。博士(工学)。同年4月、関西大学工学部(現システム理工学部)助手。専任講師、助教授、准教授を経て2016年9月より京都大学大学院 経済学研究科 再生可能エネルギー経済学講座 特任教授。 現在の専門分野は風力発電の耐雷設計および系統連系問題。技術的問題だけでなく経済や政策を含めた学際的なアプローチによる問題解決を目指している。 現在、日本風力エネルギー学会理事。電気学会 風力発電システムの雷リスクマネジメント技術調査専門委員会 委員長。IEA Wind Task25(風力発電大量導入)、IEC/TC88/MT24(風車耐雷)などの国際委員会メンバー。主な著作として「日本の知らない風力発電の実力」(オーム社)、翻訳書(共訳)として「洋上風力発電」(鹿島出版会)、「風力発電導入のための電力系統工学」(オーム社)など。

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