風力発電 大量導入への道

最適制度設計としてのゾーニング(その1)

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これまで当コラムでは、風力発電は外部コストが最も少ない(すなわち他人に最も迷惑をかけない)電源であるということを紹介しましたが、依然として風力発電の開発に際してトラブルが発生するケースも聞こえてきます。外部コストはゼロではないのでトラブルも完全にゼロにすることは難しいですが、このトラブルを如何に限りなく低減させるかが今後の大量導入にあたっての課題です。トラブルを発生させないようにするには、制度全体の最適設計が必要です。

今回はその全体最適設計のための重要なコンセプトである「ゾーニング」について取り上げたいと思います。早速、この問題に詳しい自然電力株式会社の畦地(あぜち)啓太氏にお話を伺って参りました。畦地氏は東京工業大学で博士号の学位を取られ、その名も「風力発電導入プロセスの改善に向けたゾーニング手法の提案」というタイトルの博士論文を書かれています。

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