風力発電 大量導入への道

意外と知らない稼働率と設備利用率の違い

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前回、「稼働率と設備利用率を混同する人が多い」と書きましたので、今回はその話をしたいと思います。「稼働率」と「設備利用率」、似たようなイメージで確かに間違えやすいですが、定義はそれぞれ全く異なります。

一般に風力発電の設備利用率は20~30%なのに対し、稼働率は95%以上あるのが普通です。しかし、残念ながら、新聞や雑誌、ネットの議論に至るまで、結構な頻度でこの稼働率と設備利用率の誤用が見られるようです。もちろん、きちんと学術的な定義にあたって専門用語を適切に使わなければならないということを口やかましく言いたいわけではありませんが、口角泡を飛ばして相手を攻撃的に罵るような議論をしがちな論者ほど案外きちんとした定義を押さえておらず、理論的土台があやふやに揺らいでいる人が多いような気がします。冷静な議論をするには、まず用語の意味や定義をきちんと理解することが必要です。・・・というわけで今回は「稼働率」についてです。もちろん、メンテナンスに直結する話です。

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