前回、「ベースロード電源」シリーズの続きを予告しておりましたが、4月28日に経済産業省の第8回長期エネルギー需給見通し小委員会(以下、需給見通し小委)で、2030年の日本の電源構成(エネルギーミックス)に関する案が発表されたので、今回は急遽この点について考察することにします。
需給見通し小委の案では、2030年の総発電電力量に占める再エネの割合(導入率)は22~24%程度と設定されています。既にマスコミなどさまざまな評論で、原子力発電(同20~22%)との比較が多く取り沙汰されますが、本稿ではさしあたりこの点は脇に置き、国際動向における日本の位置づけという観点から、この再エネ数値目標について分析したいと思います。