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風力発電 大量導入への道

風力発電の事故は多いのか?

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本格的に冬になり、風力関係者がやきもきする季節がまたやって参りました。・・・そうです、冬季雷の季節です。この時期、特に日本海沿岸では雷が発生しやすくなります。この冬の雷は世界的にも珍しい現象で、しかも厄介なことに通常の夏の雷に比べ大きなエネルギーを持ち、高構造物に落ちやすいという特徴を持ちます。風車はその格好の餌食です。故に、風力関係者は毎年この時期、雷による事故が起こらないか緊張しながら身構えているわけです。

さて、このような風車の事故があるたびに、「風力発電は日本に向かない!」「日本から撤退せよ!」という極論が沸き起こります。もちろん事故を起こさないように業界を挙げて多大な努力が必要ですが、事故イコール風車不要論や撤退論に結びつけるのはいささか短絡的なように思えます。例えば雷や台風による事故は送配電線、鉄道・高速道路でも多いですが、これらが事故にあったからと言って、これらのインフラ設備に対して「日本に向かない!」「撤退せよ!」と大合唱が起こるわけではありません。もしこのようなことを本気で唱える人がいたとしたら、そのような人は周囲から白い目で見られてしまうことでしょう。

(※全文:4,002文字 画像:あり 参考リンク:なし)

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この記事の著者

安田 陽(やすだ・よう)

関西大学 システム理工学部 准教授

1989年3月、横浜国立大学工学部卒業。1994年3月、同大学大学院博士課程後期課程修了。博士(工学)。同年4月、関西大学工学部(当時)助手。専任講師、助教授を経て現在、同大学システム理工学部准教授。現在の専門分野は風力発電の耐雷設計および系統連系問題。 現在、日本風力エネルギー学会理事。電気学会 風力発電システムの雷リスクマネジメント技術調査専門委員会 委員長。IEA Wind Task25(風力発電大量導入)、IEC/TC88/MT24(風車耐雷)などの国際委員会メンバー。主な著作として「日本の知らない風力発電の実力」(オーム社)、翻訳書(共訳)として「洋上風力発電」(鹿島出版会)、「風力発電導入のための電力系統工学」(オーム社)など。

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