京都大学大学院 経済学研究科 特任教授 安田 陽
最終更新日: 2014年10月14日
前回に引き続き、「いわゆる接続拒否」問題について分析します。前回示した論点、(1)接続料金問題、(2)接続可能量問題、(3)透明性の問題のうち、今回は2番目の接続可能量について詳しく見ていきたいと思います。
前回取り上げた(1)の接続料金問題は、新規電源を電力系統に接続する際に、変電所やその付近の系統増強費を誰が直接的に負担するか(接続を拒否するかしないかではない)というローカルな問題でした。一方、(2)の接続可能量は、電力会社管内全体でこれ以上再エネが入るかどうかの問題です。