この原稿はコペンハーゲンの王立図書館で書いています。今回の欧州出張では各都市を転々とする合間にコペンハーゲンで週末ぽっかり時間が空いてしまいました。まあこの街は何度も来ているので今更観光でもないし(それに寒いし雪も舞ってるし!)ということで、ノートパソコンを持ち込んで一日中図書館で過ごしました。街の喧噪から遮断された歴史的な建物の中で書き物をすると、なんとなく思索に耽ることができていいですね。
今回デンマークに来たのは、いくつかの大学や会社を訪問し情報交換や聞き取り調査(インタビュー)をするためでしたが、一連のインタビューの中で「電力市場」について興味深いお話を伺いました。前回・前々回と「そもそも自由化された電力市場とは?」というテーマで、日本では未だ電力自由化が完成していないため一般消費者だけでなく事業者ですら「電力市場」というものがイメージできない人も多いのでは、ということを書きました。電力自由化が進んでいるデンマークでは、実際にどのようになっているのでしょうか。その一面をのぞいてみたいと思います。