この原稿は、リスボンのカフェで書いています。国際規格原案の現場レポートに関しては、これまで「バルセロナ日記」(2015年3月2日掲載)、「ナゴヤ日記」(7月13日掲載)、「トゥールーズ日記」(9月21日掲載)、「フランクフルト日記」(2016年5月16日掲載)とたびたび取り上げてきましたが、今回ようやく専門家会合において合意された規格原案が完成しました。
振り返ってみると、専門家会合の審議は文字通り「紆余曲折」を極めました。これまでのコラムで紹介してきた通り、日本の悲願は国際規格の本文に「冬季雷」や「600C」という文言を入れることにありました。結果的には原案にこの2つは明記されることになり、一応の目的は成功裡に達成したことになりましたが、その過程は山あり谷ありのジェットコースターのようでした。本稿では、これまでの経緯も含め、速報的に現地リポートをお届けします。