明けましておめでとうございます。昨年は電力小売全面自由化(4月)や「貫徹委員会」(9月~12月)など電力システム改革の流れの中でいくつか重要なイベントもありましたが、今年はどのような年になるのか、電力システム改革は今後どのように進んでいくのか、年頭のコラムにて展望したいと思います。
我々は歴史的変革の只中にいる。
図1に経済産業省が提示した電力システム改革の流れを示します。このような「年表」はどこかで見たことがありませんでしょうか?例えばフランス革命や明治維新など、大きな変革を伴う歴史的イベントは、ある単発の事件で一夜にして歴史が変わるのではなく、複数のイベントがさまざまに発生し、行きつ戻りつしながら進んでいくものです。年表などに描いて俯瞰的に眺めないと、大きな変革の流れが掴めません。電力システム改革の流れも同様で、ある制度変更が施行され一夜にして大変革が起こるのではなく、さまざまなルール変更が段階的に行われ、時には大きく進み、時には残念ながら後退することもありながら、全体的に数年かけて進展していくものです。
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