ソーラー市場 月次レポート

英国における太陽光発電市場へのBrexitの影響

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英国政府が実施した欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票の結果、離脱が52%と残留を上回る結果となった。これ(Brexit)により金融市場をはじめとして、大きな波紋が広がっているが、英国の太陽光発電市場も影響を免れないようである。

欧州の太陽光発電市場は、図に示すように数年にわたり縮小が続いていたが、2015年は英国の寄与により前年から増加した。2014年から英国はドイツを抜いて欧州最大の市場であり、2015年に前年(2.47GW)から約1GW増3.5GWの太陽光発電システムが設置された。英国エネルギー・気候変動省(DECC)が、2015年8月に2016年からのフィードイン・タリフ(FIT)の大幅な減額案を発表して、駆け込み設置が生じたことが市場拡大に寄与している。2016年2月から実際にフィードイン・タリフは64%減額され、2016年以降の市場は縮小するものの今後も1~2GW/年の規模で推移していくと見込まれている。

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