国際エネルギー機関・太陽光発電システム研究協力実施協定(IEA PVPS)が発行した「2014 Snapshot of Global PV Markets」によれば、2014年の太陽光発電システムの導入量は、2013年の37.6GWに比較してわずかに成長し、38.7GW以上となった。まだ報告されていない新設導入量(非加盟国の分)を含めると、2014年の太陽光発電市場規模の最終数値は約40GWになると推定される。同レポートの作成には筆者も協力しており、今回はその内容を紹介する。
IEA PVPSは、公的な政府機関及び信頼できる業界団体等筋から情報を収集しており、最終的な確定値は2015年秋に刊行予定の「太陽光発電応用の動向報告書(Trends Report)」で報告される予定である。本稿で示す導入量は、DCベース(太陽電池モジュールの発電容量)の設置容量である。日本の導入量については、経済産業省が固定価格買取制度における導入量を公開しているが、この導入量はACベース(パワーコンディショナの容量)であり、この数字とは異なっている点に留意されたい。また、調査機関によっては、2014年の市場として45GW前後の数字を発表しているケースもあるが、その場合は、出荷量をベースとしていることが多いようである。2014年の主なハイライトは以下に示す通りである。また、表1に各国の2014年導入量及び累積導入量を示す。
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