ソーラー市場 月次レポート

世界市場の下期の動向:太陽電池モジュール価格が低下

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2016年上期には中国が20GW以上を導入し、通年見通しでは、本年の導入量は60GWを上回る見込みである。ただし、下期の市場は、上期と比較すると縮小傾向にあり、太陽電池モジュール価格の低下が進展している。世界最大の太陽光発電中国においては、フィードイン・タリフ(FIT)減額前の大きな駆け込み需要があり、上期だけで2015年通年の導入量15.2GWを上回る22.5GWの太陽光発電システムが導入された。一方、下期の中国における導入見込みは約8GWとなる見通しで、年間導入量は約30GWと予測される。米国及びインド市場では、下期における導入の進展が期待されており、年間導入量は米国では14GW近くとなり、インドが5GWに到達する可能性も出てきている。

大手太陽電池メーカーは、2016年第2四半期(4~6月期)の業績を報告しているが、旺盛な中国市場での需要を反映して、各社の出荷量は大幅に増加している。2016年上期の太陽電池モジュール出荷量のトップ5企業は表1に示すように、上位5社は1~6月期に2GW以上を出荷している。出荷量第1位はJinkoSolarで、第1四半期(1~3月期)に引き続き第2四半期も第1位であった。これらの上位企業は業績も好調で、大幅な増収とともに、利益は増益~微減となっている。下期に中国市場の縮小が予想されている中で、比較的強気な出荷見込みを維持しており、各社の2016年通年の出荷見込みは5~6GW超となっている。

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