世界銀行は、世界の水上設置型太陽光発電システムの導入可能性に関して分析を行った結果をまとめた報告書「Where Sun Meets Water」を発表した。同報告書によると、2018年9月末における世界の水上設置型太陽光発電システムの累積導入量は1.1GWに達したという。
日本においても調整池などに水上に太陽電池モジュールを設置した例が増加しており、千葉・山倉水上メガソーラー発電所のように10MWを超えるシステムの設置事例もでているが、水上設置太陽光発電システムの導入及び導入計画は、アジアを中心とした世界各地で活発化している。中国においては安徽省淮南市潘集区に位置する150MWの水上設置型太陽光発電プロジェクトも実施されている。インドでは、Solar Energy Corporation of India(SECI)が計10GWの水上設置プロジェクトの入札を行う計画も発表されている。こうした状況から、水上設置型太陽光発電システム(Floating PV system)に対してFPVという略称で呼ばれることも多くなっている。