ソーラー市場 月次レポート

2017年の産業動向見通し

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2016年には地球温暖化対策に関するCOP21での「パリ協定」が発効するとともに、太陽光発電の導入拡大に伴う価格低下など市場拡大への動きが継続し、世界の太陽光発電市場は75GW近くになる見込みである。

主な要因は、中国市場の拡大である。フィードイン・タリフ(FIT)減額に伴う駆け込み需要により2016年上期の半年だけで22GWが導入された。その後、駆け込み需要が収束した7~9月には調整局面となったが、10月の国慶節以降には再び回復基調に戻り、国家能源局による報告値では、年間導入量は34GWとなった。米国市場は、投資税額控除(ITC)制度の延長で拡大基調が継続し、前年比95%増となる14.6GWと世界第2位の市場に成長した。さらに、価格低下により、インド、東南アジア、中東・アフリカ地域、中南米諸国でも太陽光発電の導入拡大が誘発されている。今後の太陽光発電市場は、中国市場や各国政策の動向により短期的な調整が入る可能性もあるが、100GW市場形成に向けて拡大基調が継続すると考えられる。

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